藤條虫丸 & 阿羅漢 ヨーロッパツアー  
                    Mushimaru FUJIEDA  &  ALAKAN  in  EUROPE 

                                                
                                                                                   韃靼幻想譜 DATTAN FANTASIA
   
           
2003年5月末、Art Theater dB での公演を終えてすぐ、虫丸と阿羅漢はヨーロッパへの空路に。
        阿羅漢としては初の海外公演は、ドイツ・フランクフルト総領事館、ならびにフランス舞踏フェスティバルからの
        招待に応じる形で、この二国を中心として行われた。

           ダンサーは藤條虫丸と七感弥広彰の二人。演奏にはヨーロッパでも定期的な公演活動を行う尺八の
         矢野司空とディジュリドゥのHIDE190、そして舞台美術に萩原貞行という少数精鋭の布陣。 阿羅漢としての
        劇場公演終了後は、主として虫丸単独によるヨーロッパ各地での公演・コラボレート・ワークショップが続いた。

           舞台芸術には殊に目の肥えたヨーロッパ各地で、確実に高い評価と大盛況で迎えられた公演の様子を
        豊富な写真と共にお届けします。
             

       
   Musimaru & ALAKAN went to Europe, at lastweek,May,2003. This time,
                  the first paformance in foreign countries by The art unit ALAKAN.
         The Menbers,dancer is Mushimaru FUJIEDA & Kohshoh NANAMI,musician is 
                 Shikoo Yano(SYAKUHACHI) & HIDE190(DIDJERIDOO), stage art is 
                 Sadayuki HAGIWARA.
         Their parfomance was received by every place,good repute. 
        
                         


5/30・31 ドイツ・ヴィースバーデン公演&ワークショップ
   会場:フロイデンベルク城
Schloss freidenberg,Wiesbaden,Germany.


フロイデンベルグ城での公演(2002年の写真から)

      

フランクフルト領事公邸でのワークショップと舞台美術製作風景。中央写真が美術の萩原貞行氏。


6/2 ドイツ・ダルムシュタット公演

会場:ダルムシュタット工科大学内ホール・マシーネンハレ
The Maschinenhalle,Darmstadt,Germany.



ダルムシュタット工科大学での公演・右写真手前がゲスト出演した元タカラジェンヌ・祐輝薫(ベルリン在住)

6/7 ドイツ・フランクフルト公演
会場:ガルステアター
Gallus theater,Frankfurt,Germany.

 ←リハ−サル風景



ガルステアタ−正面玄関。公演当日、阿羅漢の旗が立てられる。 
右はポスターのコピー(本当はカラーのA全サイズ。大きい!!)
日清食品がスポンサーとなって、公演終了後、カップヌードルが来場者には振舞われた。
ブロッコリー味等、日本ではお目にかかれない摩訶不思議なヌードルが幾つかあったらしい。

  
 

満員の観衆。近年、特にヨーロッパでは日本の舞踏への関心が高まっている事、
会場のガルステアタ−がクオリティの高い前衛アートや舞台に力を入れている劇場であることが
動員につながった。ガルステアターでも普段の集客をはるかに上回る来場者だったとのこと。
だが、なによりも在フランクフルト領事・岡田氏の尽力の賜物といえるだろう。
The audience was full.




奥行きもあり、照明・音響設備の整ったガルステアタ−では萩原貞行氏の舞台美術を含め、
演出効果が十二分に発揮され、非常に美しい舞台が展開された。

 

ガルステアタ−公演では、演奏陣も琴の浦沢さつきが加わり、厚みをます。
ドイツでもフランスでも、阿羅漢の極めて抑制された動きと演出には
非常にファンタスティックで、深い精神性や宗教性を感じるとコメントした人が多かったとか。

 

公演の様子や劇評を伝える新聞・雑誌。反響の大きさが伺える。
右端、フランクフルターノイエプレッセの記述は、日本文化や舞踏に対する諸外国の大いなる誤解が伺えるが
公演自体は非常に高い評価で持って迎えられたことがわかって面白い。
 
dramatic criticism,press,magazine,etc.

       「舞踏は日本の暗黒面を示す」 
                    
ドイツ・フランクフルターノイエプレッセの記事(右端写真)より訳

             日本文化はヨーロッパ人にとっては、往々にして理解できない、秘密めいたものだ。伝統と言語、
     そして文字が得体の知れない不可解な印象を与える。この魅惑的な文化の一部を、ガルス劇場がフランク
     フルトに持って来た。日本総領事館及び日本語普及センターと共同して、ガルス劇場はダンスと音楽による
     「日本の夕べ」を催した。

                  藤條虫丸とその仲間たちが、観客を日本芸術と「舞踏」の世界へといざなった。ガルス劇場の支配人、
     
ヴィンフリート・ベッカーは「私たちは、いつもダンス、特に日本のダンスに関心を持ってきました。」と言う。
      「舞踏」とは「暗黒のダンス」という意味で、60年代に生み出された日本式の表現ダンスだ。
     即興により、踊り手の体験や記憶、そして内的な映像が表現される。したがって上演ごとに異なった芸術
     作品が生まれるのだ。
   

      岡田眞樹総領事は、挨拶の中で「舞台装置も、特に今晩のために作られたものです。」と言った。
     日本の総領事の個人的な努力によって、この晩の公演が実現した。
      「私は、去年ヴィースバーデンで虫丸さんたちに出会いました。」

      藤條は、フランクフルトに来て舞台に立たないかという誘いに、この晩応えることになった。
     自らを「天然肉体詩人」と呼ぶ多彩な芸術家は、1972年以来、世界中の現代芸術、あるいは伝統芸術
     の芸術家たちと仕事をしてきた。

      二本の様式化された木を後方にあしらった黒い舞台は、1時間半の間、注目の中心になった。
     藤條虫丸と七感弥広彰が主役だ。二人は、体全体を白く塗り、殆どの時間を、ふんどしだけを身に着け、
     殆ど声を出さずにダンスを踊った。スローモーションのように進んで行く精神を集中した動きのため、衣装は
     殆ど無いにもかかわらず、二人からは汗が滴り落ちた。

       この公演の伴奏音楽を受け持ったのは、浦沢さつき、矢野司空、そしてヴィースバーデンのミュジッシャン
     である、リグルフ・ネーミッツだ。 ミュジッシャンのなかで異彩を放っていたのは、Hide190だった。
     この日本人は、オーストラリアの「ディジェリドゥー」を演奏し、このオーストラリア原住民の楽器を日本の音の
     場に統合した。
      ベルリンで生活している女性舞踏家の祐輝薫は、男たちのやっている舞台を歌とダンスで支えた。

      日本の言葉や文化は慣れない観客にはわかりにくいものだったが、多くの場面は、はっきりと理解できた。
     観客の一人、アナ・コルラーチは
      「いくつかのパートはパントマイムのようだったし、強い感情を軸にしていたわ。」 と語る。

      皆さまもう少し残っていただいて、雰囲気をお楽しみください。」という誘いのアナウンスに従い、観客は、
     伝統的なスープヌードルに招待された。観客たち同士の興奮した会話や満足した表情は、この晩が成功
     だったことを示していた。

      (写真の説明)
       藤條虫丸は、ガルス劇場で「暗黒のダンス」を意味する舞踏芸術を見せた。

 

6/12・13 フランス・パリ公演
「第四回 ベルタンポワレ国際舞踏フェスティバル」
会場:エスパス・カルチェラル・ベルタンポワレ
4e festival de Buto
Espace Culturel Bertin Poiree,Paris,France 

   

左が舞踏フェスティバルの総合フライヤー。表紙写真は室伏鴻氏。右がその各公演ごとに作られるフライヤー。
この舞踏フェスティバルでは、公演の合間に勉強会も開催され、虫丸は室伏氏と共にパネラー出演した。


6/21・6/27
フランス・ギロチン ライブ
「自然と魂の密会」
会場:ギロチン
la nature,des etre,,, une reunion secrete
La Guilltine,Montreuil,France



ギロチン公演でのフライヤー。
ヨーロッパには廃工場やビル、倉庫などを様々なジャンルのアーティスト達が共同でシェアして
ホール・アトリエ・ギャラリー・カフェ・住まいなどの総合アート空間としている所が多数あるそうで、
ギロチンもその一つ。断頭台の名を持つアート空間はどのようなものなのか?残念ながら写真はなし。


7/7・7/8 ドイツ・ベルリン コラボレーションライブ
出演 藤條虫丸/祐輝 薫
演奏 ボブ・ラットマン リグルフ・ネーミッツ
会場:ハウス・シュバルツェンベルグ
Bob RUTMAN & friends
Dance/Mushimaru FUJIEDA,Kaoru YUKI
Music/Bob RUTMAN,Rigulf Nemitz

Haus schwarzenberg,Berlins,Germany 



現地在住ミュージシャンと、ドイツ公演でゲスト出演していた元タカラジェンヌ・祐輝薫との
コラボレーション公演。「ハウス・シュバルツェンベルグ」もフランスのギロチン同様、
ベルリン市内にある古いビルを一棟使った、かなり規模の大きな複合アート空間。
左写真が
「スティール・チェロ」奏者のボブ=ラットマン氏。 「スティール・チェロ」とはラットマン氏の
創作楽器で金属で出来た一種の倍音楽器のようなものらしい。齢70半ばのラットマン氏はナチスドイツ時代に
少年時代を過ごしているそうだ。日本への来日公演を希望しているとか。実現するとオモシロそうだ。


 どこまでも怪しげなライブ光景。


7/15  ドイツ・エアランゲン 幼稚園でのワークショップ
会場:Kinderzentrum Thomizil
Tanz Workshop fur Kinder
Kinderzentrum Thomizil,Erlangen,Germany


7/17・18・19  オーストリア・リンツ
The Street  Festival of Linz 2003
Linz,Austria
URL  http://www.linz.at

 

リンツのフェスティバルのフライヤー。ドナウ川が流れる市内中の至るところ、
ホール・ストリート・サーカステントなどの会場でパフォーマンスが繰り広げられる。
右側が出演者紹介。びっしり書き込まれているが、これで1/3くらい。
期間中の見ごたえは充分だろう。日本でもこれくらいの規模のものがあると楽しそうだ。


7/22〜31  フランス・アビニョン演劇祭
The Theatrical Festival of Avnion
Avinion,France 



ニュースでも伝えられているが、今年ヨーロッパは異常な酷暑。
フランスでも130年ぶりの凶悪な暑さを記録したそうだ。
それとは関係ないが、フランスではアーティスト、アートエンジニアの大規模なストライキが発生し、
今年のアヴィ二ヨン演劇祭は非常に来場者・出演者も少ない静かなフェスティバルだったそうだ。

写真は旧法王庁玄関前広場。腰に絡み付いている衣装は、
どこぞの温泉旅館からか永久拝借してきた浴衣。最初裸でやってたら、お巡りさんが来て
「なにか服を着ろ」 といわれたとかで・・・。 しかし、暑そうです・・・。

 

虫丸&阿羅漢、ヨーロッパツアーの模様は以上。
このあとも、スペイン・バルセロナ等、虫丸の旅は続いたのですが
残念ながら写真が無いのでこれまで。

かなり重量感に溢れるページで、お困りの方にはお詫び申し上げます。
しかし、見渡す限り、フンドシ一丁の写真が
続いているだけだったような・・・・。


ドイツ公演の様子はフランクフルト総領事の岡田さんのHP
「フランクフルト便り」でも見ることが出来ます。

Parformance in Germany,
You can look,other WEB
page,
「フランクフルト便り」
(Japanese only)