エンジン&駆動系

NO1

4バルブエンジン(頭が重い)がノーマルの1000デイトナに、1100スポルト用の2バルブエンジンを積み、レースにも使えそうなほどパワーアップしているとの事。エンジン&ミッションJZRに移植する為ジングウジより委託車を購入。現車はOIL漏れ等もなくなかなかキレイです(年式相応ですが)。相当のチューニングが施されているので安かったと思いますが?早く乗ってみたいところです。早々仮ナンで試乗したところ結構驚くやら嬉しくなるやらで、流石GSJですね。思ったより軽くパワーも凄まじく下道では回しきれませんでした。この年代のグッチは回すと鬼の様な直進性だと物の本に書いてありましたが、なるほど現代のBIKEにはない味です。しかし思ったより良く曲がるのはセッティングがいいのかな?形もなかなか味があってV11なんかよりもよっぽどカッコいいね現車は!

注:スクーラは既に譲渡してしまいました!
走行距離…22000km
仕様…デイトナ1000フレームに1100スポルト用エンジンを搭載、マルゾッキM1Rフロントフォーク、ブレンボレーシングキャリパー(フロント)、GSJフルチタンエキゾーストシステム、FCR?41、ツインプラグヘッド加工、タイミングギヤトレイン(アルミ)、カムシャフト交換、チタンコンロッド、クランクシャフトバランス取り、シリンダーH面研(圧縮比アップ)、シリンダーヘッドOH済

早々(4/12)にいよいよバラシ始め、一時間程で下の状態になりました。
ツインプラグの様子が見えます。プラグとシリンダーのクリアランスがもの凄くレンチが入るの?ってな感じです。このBIKEも裸にすると改造癖がググッと出て来るフレームですね。少し弄ればすごく良くなりそうな簡単なフレームですね。
スクエアヘッドの1100ccエンジンが比較的簡単に取り出せました。ジャッキを掛けておき、妻にエンジンが横に転がらない様押さえさせ、フレームを横にずらしてあっという間に終わりました。
ラウンドHの方がカッコはいいねー!
アルミギアトレインが装着されています。ギアノイズが多少しますが、正確なタイミング、メンテナンスフリー、フリクションロスの低減等良い事ずくめです。20000Kmも走るとノーマル(チェーン)は伸びてきてタイミングがずれてくるそうです。
クランクのフルバランス!確かにやってありました。(カウンターウエイトが穴だらけ!)H型チタンコンロッドも見る事が出来ますし、ピストンも鍛造のスリッパーぽいのが入っていました。しかしBM(R100系)と同じ様に簡単なエンジンですね。これで100hps/1L出るんですから凄い事です。基本形は30年も変わっていません!
上記を確かめる為に開けたのではなく、オイルラインを変更し、外部にエレメントが付けられる様サーモ付きのOILブロック(油温&油圧取り出し付き)を付ける為(OILクーラーも付けます)の加工でバラしました。
OILパン内部の加工後です。本来はセンターの部分にフィルターが付くようになっています。フィルター交換はその都度OILパンをハグらなければ出来ません。これも面倒だし、クーラー取り付けやメーターセンサー取り付け、サーモ等も付けたい為OILパン内をアルミ部材を削り出し溶接加工し、外部にフィルターを付けるように配管しました。
これはOILキャッチタンク2種でこれを連結して使います。アルミパイプを利用して製作しました。
バラシついでにクラッチも点検しました。ディスクはツインプレートクラッチで2枚あり7,4mm(新品8,2mm=¥11980/1枚)でまだ使用可能でしたがどうせなので交換しておきました。写真左側のアルミ削り出しの物はクラッチディスクのセンター出しをする物で一品製作しました。又10個のスプリングが溝にはまりプレートの溝で位置決めされています。幸いエンジンが降りていたのでエンジンを垂直に立て簡単に組む事ができましたが車体にエンジンを積んだ状態では組むのは至難の業ですね。と言うのもスプリングの入る溝が浅くばらばらと落ちてしまうし、ディスクのセンター出し、プレートの溝入れ(長めのボルトで仮締めし位置を決める)もとする事が一度に沢山ある為手が3本必要です。車載のままで交換する時、プレート位置決めやスプリングの押さえ方はどの様にするのだろう?フクダのメカはスプリングは液体パッキン等で貼り付けておくと言っていたが・・・・?疑問です。やってみれば分りますがそんな物では付きませんて、付いたとしても各パーツを位置決めする時、触った瞬間ニュートンですよ。
まんま車のミッションですね!
ミッションもバラシ慣れるとそんなに難しくありませんよ。何台かのGOLFにノンスリを入れたりベアリングフル交換したりで随分慣れました。バイクはリバースが無いし、よりシンプルですね。
セルモーターも一回り小型になり、性能(トルク)UPしているようです。左が850ccに付いていたメイドインスペインの?製モーターで、右が1100ccのフランス/バレオ製です。BMW(R100系)で有名なセルで、たいした性能では有りませんが左の物よりは良さそうです。バレオのセルは磁石の剥離で有名?ですね(ギャーという音がしだしたら、剥離がもう直ぐですよ)。

NEXT