プロペラシャフトのバランス/バランスマスター


どうしても高回転(5000以上)の回り方が気に入らず(エンジンマウントも追加したのですがねー)、プロペラシャフトのバランス取りでもしてみようかなーなんて考えていた所、BIKEの本で紹介されていたバランスマスターなる物の事を思い出し早々取り寄せてみました。車のペラシャ等のバランス取りは小さな鉄片が溶接されているだけなので、これでも効くと思うのですが・・・・。


謳い文句は・・・・最新理論によるバランシングテクノロジー

全く新しい理論のアクティブ バランス(可変式)の考えでリキッドメタルと呼ばれる水銀を母体にした重金属を特殊Oリングに封入させ、極めて緩やかに流動させ振動パルスを吸収する仕組みです。驚く事に全回転域の実に80%を確実に制御します・・・・との事です。

元々は米国産で、トラック業界や、エアプレーン、BIKE(ハーレー)、ジェットスキー等、広範囲に使われているらしいのですが、日本では主にハーレー屋さんがショベル等の不快な振動を消す為に結構使っているようです。

上の写真はハレー用のプライマリーに取り付けるバランスマスターで、直径が72〜3mmでJZRのペラシャに丁度良さそうなので取り寄せました。
センターの穴を旋盤にてペラシャのサイズ35mmに開け直した物(左)です。これをペラシャの端(バックギアユニット側)2箇所に付ける訳ですが・・・・・効いてくれれば良いのですがねー。
早速17Sの50mmアルミ丸棒を用意してホルダー製作にかかりました。先ずはセンターを出してから15mm程のキリで下穴を開けます。 刃(30mm)を取り替えてグリグリと開け、中ぐりで仕上げ(内径35.2mm)突切って完了です。
ボール盤にて下穴を開け、タップをたて、あっという間に2個完成ですね。4mmのボルトでホルダーに留めました。 ペラシャの残材に嵌め込んで見ましたが、バッチリですね。固定は5mmのイモネジ2箇所で締めてOKですね。
カバーを外しペラシャを取り出しました。走っている時によく手を添えて見るのですが、後付けのバックギアユニットが飛ばすのには結構抵抗になっているような感じです。発熱も相当な物なので、何か対策をしようか考えている所なんですが・・・。 取り出したペラシャからベアリングを外しバランスマスターを装着した所です。
バランスマスター→ベアリング→バランスマスターと組み付けました。当初バックギアユニット前に1つ、後ろ側ペラシャに1つと思っていましたが、後側はスペース的に苦しく、前に2つ付けてしまいました。 組み付け完成の絵ですが、何かスッキリしていませんねー。ユニバーサルもでか過ぎるし、ゴテゴテの感じがイマイチですね。装着後試走した所、今まで出ていた120Km近辺の嫌な(唸る様な共鳴感)振動は消え、130以上でも今の所出る気配は有りません。一応効果はあるようです。バックギアユニットを手で触ってみても今までの振動よりは遥かに少なく感じられます。でも無ければもっとスムーズになるんでしょうね。
バックギアユニットのOIL交換(ワコーズRR/80W-140=結構発熱する為だんだん硬めになりました)をしたついでに、ブリーザーより溢れ出るOILに対処する為、ブリーザーホースをSETし、キャッチタンクを取り付けて見ました。これが正解で上がってきたOILもある程度は戻るし、飛ばした後のOILの状態等もホースを透して見ることができます。連続高速走行後等は、結構上がってきます。多少キャッチタンクに落ち、後はユニットに戻り狙いは正解でした。

後は、OILクーラー(デフ用)等を付けようか検討中です。上の絵にあるドレーンとOIL注入口に配管して、ポンプをSETすれば比較的簡単に出来そうです。スイッチはマニュアルで熱くなったら入れる、と原始的ですが効くのではないかと思います。

ギヤOILポンプ:ティルトン/3.7〜7.5(L/min),12V6.6A/3.5bar の性能の物を使えば充分でしょう。

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