改造日記(6)

 

やっと1100ccエンジンを積むことが出来ました。物が小さいのでそんなに大変ではないのですが、各部のクリアランスがないのでエンジン積み替えが始めての人には相当の時間がかかるでしょうね。始めにミッションを仮付けしペラシャに繋ぎます。その後エンジンを吊り下げ、ミッション前方を限界まで上に上げドッキングです。その際OILパンを外しておかなければフロントのマウントに干渉して入りません。ミッションと繋いだ後に、エンジンを前方に引き出しシフトリンケージを繋ぎます。手が入りにくい為これが結構大変で時間を食いました。リンケージと言えばシフトパターンをひっくり返しました(BIKEと同じ前1段で1速後ろに引いて順次上がっていきます)。シフトリンケージの作り(無理な角度でリンクされている)がイマイチで、重くて入りにくく改善しました。

エンジンヘッドカバーはポリッシュに出してあります。その際に良く見ますと、スプリングリテーナー等もチタン製に変更されていました。又、EXフランジはMGS01をまねて削り出しましたが、少し大きすぎるので再度旋盤にて削り直しですね。
タコメーター(スタック)が電気式になり、タイミングカバー(850の物ですがギヤトレーンとのクリアランスが足りなくギヤを1mm程薄く削り装着=マウントの関係でカバーを850の物に交換)前部のタコメーター取り出し部が必要なくなり、それを削り落とし、アルゴンにて穴埋めしてペイントしました(とてもスッキリしました)。
ミッション上マウントをアルミ板(10mm17S)+アルミ丸棒にて製作し、フレーム側もスチール板(8mm)にて作り溶接しました。マウントボルトはノーマル12mmの所、力が掛かりそうなので14mmとしました。右下にOILキャッチタンクも取り付け完了です。

一応積み替えが済んだのですが、このHPを見てくれたグッチ乗りの方がご自分の1100スポルト(転倒車=エンジン駆動系は生きている)を安く提供してくれそうなので、またまた積み替えようか思案中です。と言うのも、このエンジンではパワーが有り過ぎノーマルエンジン(1100)で十分の様な気がしてならない為です。このエンジンは車検がタップリ有る1100スポルトに積み替え足回り等を移植(フレームのみ使用)し、本来の役目(BIKE用)で使った方が良いかも!叉サーキット専用にしても面白そうですね。まだ本決まりではないのですが・・・・。BIKE購入が決り現在(6/20)ばらし始めました。スイングアーム、ファイナル等のリア回りを使うつもりで採寸し、加工の準備に取り掛かっています。
電気系、OILクーラー配管、キャブ、アクセル&クラッチワイヤー、マフラー等でほぼ完成です。
バフがけのヘッドカバーが効いています!雰囲気ががらりと変わりました。アクセルワイヤーもヤマハのRZRのパーツ(1本から2本引きにする)を加工し上手く出来ました。エアクリーナーはK&N(グッチに付いていた物)を90°X内径50mmのパイプを使用して上に向け(フレームに干渉する為)装着です。今のところキャブはFCR?41です。バンク中側のプラグはNGKC8HAと言う小さな(10?,12.7mm,16Hex)プラグでイリジウムのCR8HIXに交換しておきました。プラグ(NGKが一番)はイリジウムしかないですね!叉、ヘッドとのクリアランスがなく通常のプラグレンチ(16Hex)を旋盤にて削り込み、使えるようにしました。OILクーラーの配管や配線が終わり仮のマフラーを付けてエンジンを始動した所、硬質の振動が増えましたが凄まじいフケ上がりでした。叉、キャブのオーバーフローが発生(電磁ポンプを使用している為燃圧が高すぎる為か?)したのでレギュレーターを入れないと上手くないかも・・・・(ホリーのレギュレーターを入れたがまだ止まらない〜下に書きましたがキャブ内の変更で済みそう)。
ほぼ完成で後はマフラーのみの状態まで漕ぎ着けました。目立ちすぎのマフラーフランジも限界まで削り込み小さくしました。ヘッドカバーが光り物になった為余り目立たなくなりましたが・・・・。マフラーと言えばハヤブサ用トライオーバルを使うつもりですが、部品が無く6月末になるとの事(ヨシムラ=売れているんですねー)、それまで仕方がないので仮のマフラーで走るしかありませんね。ふん詰まりでイマイチ本来の調子ではないんですが・・・・。
叉、上にも書いてあるのですがオーバーフローが発生し、シリンダーの中もびしょびしょです。ビトーR&Dに聞いた所、電磁ポンプ使用の時(リターンが無い)はフロートバルブ径を見直さなければ駄目だとのことです。自然落下の燃料ではFCR41?には3.2mmが入っているので2mmに変更し、シール類も新品にすればOKとの事。早速オーダーして今日(6/4)入荷、即取り付けた所オーバーフローも解消しました。ついでにMジェットも調べた所左右違っていました!#175に#170・・・酷いモンです。これも番手を#160に下げ(プラグが黒かった為暫定的に)ました。試乗した所まあまあの感じ(中間加速は鋭い)でマフラーを待ちましょう。大まかにチェックしたのですが、メーター類の作動OK,OILクーラーOK(サーモ機能も)、油圧/油温正常、充電OK・・・てなところです。何度か走行していた所、OILパンガスケットよりOIL漏れです。ばらして見た所、目視では分らないぐらいの溶接痩せでした。OILパンが薄い為に一箇所だけ痩せてしまい、液体パッキンのお世話になりました。
04年6月4日現在
思ったよりも早く入荷した、ヨシムラのトライオーバル(ステン=少し重め/チタン&カーボン=軽いが高い!)です。天気次第ですが(自走で行く為)早速(6/13)に車両ごとマフラー屋に持込チタンパイプでエキゾーストを製作します。一番目立つ所なので、少し細工の効いた出来ればコニカルあたりで作りたいのですが、現場に行ってからの相談になります。現在は吸気音だけが響きますが、相当いい音になるのでは・・・・・。本来のパワーも期待できますし、楽しみな所です。
これが不思議な触媒機能付きマフラーで、向こう側まで入り口の口径でストレートになっています。殆んどの車の触媒では細かいメッシュ状(メタル系触媒)になっていて、薄っすら向こう側が見えるぐらいですが・・・(EXを通りパイプを伝わってきた音速の爆発圧力=パルス=排気がこのマフラー部に入り一気に広がり、パンチングメタルを通して触媒{入り口付近100mm前後が触媒部}に入り反応しながら消音を同時進行させるのではないかと推測されますが?)。作りは抜群のクォリティーでさすがヨシムラです。そして値段が安い!左右スリップオン(触媒付き)で7万台です。他メーカーの物では安くても10万以上(作りはたいした物ではない)しますからね。これで車検もこのままでOKでしょう。

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