改造日記(8)/リア回り(2)

 

アルマイトも出来上がってきました。 早速ベアリングLLU(接触形)を
圧入!
ギアも取り付けました。
此方のベアリングはLLB(非接触形)
ボルトにて仮付け。 ホイールに装着。 ローターをセットし、スイングアーム
に仮付けして具合を見ました。
17Sのアルミ板よりリアキャリパーの
サポート切り出しです。Rのきつい部
分には穴を開けておくとキレイに出来
ます。
30分もあればここまで出来ます。
流石コンターマシンの威力です。
キャリパーをサポートに取り付けSET
してみました。クリアランスもバッチリ
でした。後はトルクロッドの準備です。
いよいよリア足回りをばらしました。ピボット周辺のリアの重要(走りに)部分ですが、6mmの板で組んでありますが、何とも心もとない作りですね。左右に突き出ている物はノーマルショックの取り付け部で、現在既に根元よりカット済みです。
ピボット部ですが、ノーマルのピボットは何と19mmX1.5のボルト(たいした物ではなくその辺に転がっている様な物=クロモリ等ではない)を加工(ベアリングの内径に合わせ先端を削ってある)して使ってあり、車体側はナットを溶接してあるだけのお粗末さで、口がアングリです。この部分も19X70X70の板材にタップを立てこれを溶接して強度を出すつもりです。ピボットボルト(20mmX1.0)は1100スポルトのを使用します。写真の白い部分はガスで反対側のナットを吹き飛ばした為焼けた痕です。又その右上部分が車体NOの刻印です。
これがピボットボルトで、左側がJZRに使用されていた物で、(M19X1.5)=ボルトを削りこんだ物です。左上のナットはロックナットとして使われていましたが、これと同じ物が溶接されピボットになっていました。酷いものですね。右側の細目(M20X1.0)のボルトは1100スポルトの物で流石しっかりしています。ベアリングはローラーの接触型でほぼメンテナンスフリーです。JZRのベアリングはテーパーを使用していましたが少し容量が小さいし、このタイプは時々増し締めが必要だし、OILシールが付けてありますがグリス管理もしなければならない物です。
ピボット部も出来上がってきました。これをスイングアームピボットに溶接すればOKです。
ショック取り付けアームをカットした所です。ピボットボルトもすでにガスにて飛ばしてあります。ショックは右側に1本となります。上部取り付け位置が変わる為とスイングアームが広くなりアームが邪魔で入らなく、具合を見る為もあり早々に切り取りました。
リアノーマルのスイングアーム&車輪です。キャリパーを見るとサイドブレーキ付(機械式ブレンボ)のサイドカー用を流用したようです。
1100スポルトのリア回りにスピードスターホイールを装着し、これを上の写真の代わりに取り付けますが、スイングアームの加工が結構大変な作業だと思います。
問題のプロペラシャフトです。30パイX2.5mmのクロモリパイプが使われています。手で揺すってもびくともしませんが、これが回転するとアンバランスの為シフトのピボットボルトに当たるんですね。これが車体の振動の原因でした。
クリアランスは20mm近くあるのですが、リアを外した状態で回転させた所、この傷の所がボルトまで振れるんですね。
一番の原因はミッションとぺラシャの間にあるユニバーサルジョイントでダブルのタイプの為首を振ってしまい、そこに持ってきてセンターが出ていないぺラシャで振れが増幅されるのですから、きれいに回るわけがありません!偏芯された物が後ろに来て(高回転)増幅されるのですから、曲がらない物も曲がりますね。
何か全てがこの調子で半端な作り込みですねー。

向こうの人はスピードもそんなに出さないんですね。(出そうと思っても100K以上出せませんが=車体が分解するんではないかと言うほどの振動が出る))

マーキングの部分はバックギアユニットが入るスペースで薄いパイプなので簡単に凹みそうです。(現在は既に凹ませてあります)

強度はユニットを強度部材にして落とさないようにします。
センターが出ない為と、余り右に寄せると運転手が乗れなくなる為の苦肉に策です?

又、クラッチとのクリアランスが見ての通りですから、余り大きなジョイント等も使えず、ベアリング等も側まで持っていけません。お陰で首を振り振動が出たんですね。(シングルタイプを使えばいい物を!)
上がセンターの出ていない物(ぺラシャ)で、下が今回削りだしたパーツです。これをパイプに差し込めるよう削り、溶接して仕上げます。スプラインシャフトを丸棒に開けた穴に通し後ろ側で溶接しパイプに差込みます。丸棒の穴(15,3mm)は友人の機械屋に加工してもらいました。100分台のボーリング加工です。
動力伝達系パーツ群です。
上に同じです。真ん中左にあるユニバーサルがミッション後に付いていたダブルの物(デフ固定時代のルマン系の物に使用されていた)で右が1100スポルトのシングルの物です。

右端のユニバーサルは三好機械製(KF30)ベアリングタイプで最大曲り角度15°/最大伝達容量
294Nm(少し車両に対してデカ過ぎか?)の物です。PCD等がギアユニットと同じで、規格で在る物なんですね。
クヮイエフのリバースギアユニットとユニバーサル+ぺラシャ前部分です。二個のユニバーサルは見てのとおり上がシングルで下がダブルの物です。

赤のユニバーサルは三好機械製の国産ベアリングタイプのジョイントです。安くて(1万数千円)高性能ですね。

因みに右のグッチの物は10万程/一個もします!
ダブルのユニバーサルを1つ取り払い(Wヨーク部分とスパイダー1つ)シングルタイプと改造しました。分解には細心の注意が必要で、ハンマーで叩きベアリングキャップを外すのですが、叩き過ぎるとキャップの穴が変形する恐れがあり結構難しいです。変形したら最後絶対にキャップが上がってきません。キャップが外れたら、横にずらしスパイダーを取りベアリング等を洗浄して組み直しますが、細いニードルが無くならないように注意します。後はオイルシール等を洗浄しグリスを充填してプレスにて組みます。

ダブルタイプは軸のズレ及び曲がりがあっても動力を伝えられる優れものですが、片側にベアリングを入れないとまともに回りません。(足元が狭い為ベアリングの置き場がない)

シングルは角度(15°程)だけで芯は同一でなければ駄目ですが、振れは出ません。これをミッション側とリバースギア側に入れた訳です。

仮組みし回した所、まずまずきれいに回りほっとしました。
やっとの事でリバースユニットをSET出来ました。結構追い込んだつもりですが、右に寄ってきています。運転の支障にならなければ・・・・・・。又、ユニバーサルジョイントを改造したお陰(小さくなった)で、左足元の具合は少し改善されました。

後は後ろ側のぺラシャのサイズ(長さ)が決まれば動力伝達系は終了ですね。リアのスイングアームが付いた状態でぺラシャの長さを決め、フランジ部でカットして溶接します(現在は差し込んであり未溶接)。

NEXT BACK HOME